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2024年10月27日第50回衆議院議員選挙10増10減

学区が撤廃されている1都8県と愛知県を除いた5県について、公立高校の学区と照らし合わせて 新しい区割りを考案してみました。成人年齢引き下げにより高校生でも18歳になれば選挙権を持つこととなりました。 公立高校在校生だけでなく、公立高校卒業者や中高生の両親にとっても、地元の学区制度は身近な境界線として馴染み深いものであると思います。 そこで、どうせ衆議院議員小選挙区の区割りを変更是正するのなら、公立高校の学区に沿った形にしたらどうだろうかという思考に至り、 このページを作成してみることにしました。
25→30東京都
18→20神奈川県
15→16愛知県
15→16埼玉県
13→14千葉県
7→6広島県
6→5宮城県
6→5新潟県
5→4福島県
5→4岡山県
4→3長崎県
4→3愛媛県
4→3山口県
4→3滋賀県
3→2和歌山県

都道府県市町村の人口を調べるにはここが詳しいです。→(外部リンク)都道府県市区町村
現状の小選挙区区割り詳細→(外部リンク)テクノコ


衆議院選挙区と公立高校学区の比較

今回は長崎県、愛媛県、岡山県、福島県、千葉県の5つの県にスポットを当てて区割り変更案を独自に検討していきたいと思います。 関東で唯一学区制度を維持し続けている千葉県は、これをきっかけに学区を改めてくれると嬉しいのですが…… 選挙区は人口45万人になることを目指して最低でも40万人を切らず、上限は50万人を超えないようにするといったルールで線引きを進めていきました。 2022年6月16日に勧告案が出されましたので追記一部修正してあります。
 
長崎県の区割り案は非常に簡単かつピッタリ合致する
長崎1区 長崎市県南学区
長崎2区 県央学区、島原学区、壱岐学区、対馬学区
長崎3区 県北学区、壱岐学区、対馬学区、五島学区、西海市

※県南学区である西海市は長崎3区に、その影響で壱岐と対馬が長崎2区に追いやられ実質飛び地になってしまっている。現状維持の弊害代表例みたいな有様。


 
愛媛県の区割りも簡潔に決定することができる
愛媛1区 松山市(一部地域除く)
愛媛2区 東予地区
愛媛3区 南予地区と中予地区(松山市を除く)

※松山市の分割は解消される。今治市旧菊間町は愛媛2区だが中予地区となっている。学区の旧北条市も中予地区に編入すべきか。


 
岡山県は岡山市と倉敷市を中心に比較的容易に決まるが、3区が広範囲になってしまう
岡山1区 岡山学区(北区、中区、吉備中央町)と東備学区(瀬戸内市除く)
岡山2区 岡山学区(中区、南区、東区、玉野市)と瀬戸内市、美作市、西粟倉村
岡山3区 総社市、西備学区、備北学区、美作学区(美作市と西粟倉村は除く)
岡山4区 倉敷学区(倉敷市、早島町)※総社市除く

※現状維持優先とはならずに岡山市内で境界線の変更が行われたが、1区は北区と中区にはならなかった。しかし、吉備中央町の学区も岡山学区であるためモヤっとする結果になった。 美作市と西粟倉村は切り離さない方が学区にも沿うので勧告案のほうが優れている。東備学区の分割には承服しかねるが、 そもそも学区が理不尽に区別されているのが一番の原因なのだろう。 岡山市東区旧瀬戸町は東備学区であることに留意。


 
福島県は郡山市周辺に人口が集中しているため調整が難しく、3区が白河から会津までと驚異的範囲かつ実質飛び地になってしまう
福島1区 県北、大玉村、本宮市
福島2区 県中(郡山市、須賀川市、田村市、三春町、小野町、1町3村)、石川町、浅川町、古殿町
福島3区 県南、耶麻、会津、県中(3市2町除く)
福島4区 いわき、双葉、相馬

※個人的には郡山市を分割して、20万人を会津と合わせるのが現実的のような気がする。それにしても会津喜多方など西側半分の人口が25万人しかいないことに驚く。 勧告案は驚異的範囲実質飛び地を選択。2区と3区の境界以外は独自予想とほぼ同じ結果となった。人口配分を優先した県中の学区分割独自案の誤りは認めるが、 石川町、浅川町、古殿町の3つの町に関しては人口配分を優先させて3区に組み込むべきだと思う。驚異的面積の縮小目的なら焼け石に水であろう。


 
千葉県は独自案と勧告案が大きく乖離している。正式な区割りは総務省などの公式で要確認
千葉1区 第1学区(中央区、緑区、若葉区実際は変更なし
千葉2区 第1学区(美浜区、稲毛区、花見川区)
千葉12区 第9学区(市原市、袖ケ浦市、木更津市)実際は変更なし
千葉11区 第9学区(君津市、富津市)、第8学区全域、第7学区全域※実際はほぼ変更なし
千葉10区 第6学区全域、第5学区全域※実際はほぼ変更なし

※ここまでは簡単明瞭なのだが、現状維持の弊害で現実は大きな改革はなし。松戸市と市川市は単独選挙区のほうがスッキリするのではないかと迷ったが、 市川市は浦安市の飛び地問題とどちらを優先させるかの二択になっている。

千葉8区 第3学区(柏市全域)
千葉7区 第3学区(野田市、流山市)、第2学区(松戸市の一部)
千葉6区 第2学区(松戸市の大部分全域
千葉5区 第2学区(浦安市、市川市の半分)
千葉4区 第2学区(船橋市の2/3、市川市の半分
千葉14区 第2学区(習志野市、船橋市の1/3)
千葉3区 第2学区(市川市の半分)、第3学区(鎌ヶ谷市)、第4学区(白井市)市原市などで変更なし
千葉13区 第3学区(我孫子市、鎌ヶ谷市)、第4学区(印西市、栄町、成田市、酒々井町、富里市、白井市
千葉9区 第2学区(八千代市)、第4学区(四街道市、佐倉市、八街市)実際は変更なし

※千葉9区は人口50万人を超えてしまうが、第2〜第4学区以外の一体性を優先した。八街市を移動させれば将来的には平準化しそうである。 我孫子市は予想通り千葉13区に編入されたが、成田市の変更は現状維持の壁に阻まれて実現しなかった。 習志野市と船橋市の組み合わせは実現したが、千葉市が現状維持を基本としているため、多くの小選挙区で独自案とかけ離れてしまっている。

そもそもの元凶である鳥取2区
市内分割や飛び地問題よりも重大な禁忌事項として、鳥取2区の人口の2倍を超えてはいけないという基本ルールがあります。 これは最高裁判決の法の下の平等、1票の格差は2倍を超えてはいけないという御達しによる事実上の最高法規となっています。 この根本的元凶を改善しなければ、全国各地で是正問題がこれからもずっと発生してしまうことになる運命は避けられません。 散々批判されてきた1人別枠方式からアダムズ方式への転換よりも一挙解決する方法として、島根県松江市と鳥取県米子市の 合区成立の必要性を訴えたいと思います。実現すれば基礎となるべき最低人口選挙区は徳島2区となり、 学区と境界線を揃える(具体的には石井町と神山町の2区編入)是正で最低人口は32万人程度になります。これは高知市の人口とほぼ同数です。
一票の格差是正のため境界線の変更があった北海道大阪兵庫福岡
福岡県
福岡1区福岡市博多区、東区※主に第4学区 
福岡2区福岡市中央区、南区、城南区※主に第5学区 
福岡3区第6学区(城南区除く) 
福岡4区第4学区(福岡市除く) 
福岡5区第7学区(うきは市と久留米市除く)、第5学区(福岡市除く) 
福岡6区第8学区久留米市、うきは市 
福岡7区第9学区、第10学区(大川市と大木町と久留米市除く) 
福岡8区第12学区、第13学区、第3学区(北九州市除く) 
福岡9区第3学区、北九州市戸畑区 
福岡10区第2学区(北九州市戸畑区除く) 
福岡11区第1学区、第11学区 

福岡県に関しては日本一最悪の糞学区制度を頑なに維持し続けているため、逆に衆議院小選挙区に合わせた新たな学区を模索してみようと考えたが、 衆議院小選挙区のほうも小手先だけの線引き変更で本当に酷い惨状であった。 福岡11区の人口が最小なので先ずはこの選挙区の拡大をすべきである。 現状でも筑豊地域に跨がっているので区域拡大には何の障壁もないはずだ。北九州地域限定にして沿岸沿いに境界線をずらしていく方法も有効だと思う。 同じ理由で福岡7区の拡大も問題はないはず。大川市、大木町、うきは市を編入すべきだろう。 福岡3区は糸島市西区早良区だけでも人口がパンパンなのに、城南区の一部編入を改善させないという無策っぷりには呆れ返る。失われた30年無能の集大成か。 と、ここまで思考を巡らせてみたが、福岡市の人口増加が予測され、かつ元凶となっている鳥取2区問題が改善されない限りは、これからもエンドレスで改正が必要になることは回避できないだろう。 たとえ今回、抜本改革を行ったとしても無駄骨に終わる可能性が大きい。

兵庫県
兵庫1区神戸市東灘区、灘区 
兵庫2区神戸市北区、兵庫区 
兵庫3区神戸市垂水区、須磨区 
兵庫4区神戸市西区、第3学区(三木市など) 
兵庫5区第5学区、第2学区(三田市など) 
兵庫6区宝塚市、伊丹市、川西市 
兵庫7区西宮市 
兵庫8区尼崎市 
兵庫9区明石市、淡路島 
兵庫10区第3学区 
兵庫11区姫路市 
兵庫12区第4学区 

 
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